浜松復興記念館で
『七科約説』と開明堂、浜松医学校の時代展Ⅱ 開催
自 平成31年4月29日(月)
至 令和元年5月26日(日)
休館日:月曜日(祝日と重なった場合は翌日)
開館時間 午前9時~午後5時
浜松市中区利町304-2
TEL&FAX:053-455-0815
会場 浜松復興記念館
1階展示コーナー
入館無料
開催にあたって
この度、明治初期に浜松で出版された翻訳医学全書『七科約説』のほか、出版に関わった浜松の印刷会社である開明堂、翻訳にあたった浜松病院と同付属浜松医学校についての関連資料を、昨年8月から10月まで浜松市立中央図書館で開催された「『七科約説』と開明堂、浜松医学校の時代展」に続いて、同展PARTⅡとして浜松復興記念館にて展示することになりました。
今回は浜松病院院長兼浜松医学校校長の太田用成らにより翻訳された当時最先端の医学全書『七科約説』上下編、およびその原本である《A Conspectus ofthe Medical Sciences》を展示するほか、『七科約説』を出版した開明堂の創業者鞍智逸平(高義)の肖像や、翻訳にあたった太田用成らの肖像、山葉寅楠を支援した浜松病院の二代目院長福島豊策の肖像など、これまであまり見る機会のなかった関連資料も展示します。
更に明治初期に山葉寅楠によって浜松で始められたオルガン産業が、戦後の混乱の中、いち早く復活し、復興の先頭に立ち、後の電子楽器産業につながって行ったことを、山葉寅楠直系のタイガー楽器と全音楽器、ローランドを例に紹介するとともに、昭和初期のヤマハオルガンと戦後の河合オルガンなどを展示します。
これを機に、『七科約説』や開明堂、浜松病院・浜松医学校、楽器産業などのより詳しい調査や研究が行われることを期待します。
浜松復興記念館 館長 齋藤謙二