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『在水一方』(川の向こうには)

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『在水一方』
(川の向こうには)

作詞:瓊瑤 作曲:林家慶 訳詞:不詳
歌:中孝介(あたり こうすけ)


川の忘られぬ
しの乙女
時は 徒然流るるも
君恋し ふこころ


川の向こうには 君も見る空
あまねく涙が そそぐ大河
星の川ならば 天へる
流星たわるる 空に君を思ふ


川の向こうへと 風よ
にこの足 ひ歩けど
光る水面には の月が
やわらに微笑む 君を思い映す


川の漣 忘られぬ
麗しの 天乙女

(↓で聞けます 約4分30秒)

 中国語の名曲『在水一方』の日本語バージョンがネット上に出ていたのでとりあえずご紹介します。歌っているのは中孝介(あたり こうすけ)という奄美大島出身・在住の歌手だが、台湾映画『海角七号』に主演したり、中国コンサートツアーを行っているせいか、日本以外のアジアで知名度が高いようだ。森山直太朗を思わせる声の質は極めて繊細で、裏声が入る島唄独特の歌唱法とあいまって、味わい深く仕上がっている。
 中国語の元歌は1975年の台湾映画『在水一方』の主題歌で、江蕾という歌手が歌い、後にテレサ・テン(麗君)が歌ってヒットしたという。日本語の歌詞は訳詞者が不明だが、元歌の歌詞の内容をうまく日本語に移し替えているようだ。
 この日本語の歌詞でテレサ・テンが歌っているかどうかわからないが、テレサ・テンの歌を多く歌っているKEI(陳佳)や京劇出身の王静の歌声でも聞いてみたい。
 
テレサ・テン(麗君)

 kei陳佳と王静(右)

台湾映画『在水一方』(1975)(1時間36分) 主演:林青霞、秦漢


中国語の歌詞は

绿草苍苍 白雾茫茫
有位佳人 在水一方
我愿逆流而上 依偎在她身旁
无奈前有险滩 道路又远又长
我愿顺流而下 找寻她的方向
却见依稀仿佛 她在水的中央

绿草萋萋 白雾迷离
有位佳人 靠水而居
我愿逆流而上 与她轻言细语
无奈前有险滩 道路曲折无已
我愿顺流而下 找寻她的踪迹
却见仿佛依稀 她在水中伫立


绿草苍苍 白雾茫茫
有位佳人 在水一方
 

(注:该版歌词为原唱江蕾版的歌词,与邓丽君版的歌词顺序有些许差异。)
歌曲曲调婉转悠扬,邓丽君的歌声更是柔情似水。邓丽君的音色与词曲完美地结合,体现了歌词中塑造的流水般的意境。
《在水一方》的灵感虽然来源于中国最早的诗歌总集《诗经》,曲调却没有使用中国古代的传统五音,为作品添了一分神秘的异域色彩,更好地体现了“柔”这个主题。
《在水一方》由《诗经·蒹葭》的内容改编,最初在电影《在水一方》中由江蕾演唱。后经邓丽君翻唱,才广为流传。[1]  在其前后,又有不少歌手翻唱过此曲,如高凌风、李碧华、费玉清、许茹芸、卓依婷等。[2-3]  刘惜君、郁可唯、汪东城、曹芙嘉、杨洋、汤灿、李健等不少新生代歌手也翻唱过。[4] 
而在电视剧《大汉情缘之云中歌》的插曲中,用原词的名字《蒹葭》作为曲名,由刘芳演唱这首歌曲[5] 

この歌詞は作者の瓊瑶が詩経の詩からイメージを膨らませて作詞したという。

詩経の詩はこんな感じ

蒹葭(詩経国風:秦風)


  兼葭蒼蒼  兼葭蒼蒼たり
  白露為霜  白露霜と為る
  所謂伊人  所謂伊(こ)の人
   在水一方  水の一方に在り
  溯從之  溯して之に從はんとすれば
  道阻且長  道阻にして且つ長し
  溯游從之  溯游して之に從はんとすれば
  宛在水中央 宛として水の中央に在り


  兼葭萋萋  兼葭萋萋たり
  白露未晞  白露未だ晞(かは)かず
  所謂伊人  所謂伊の人
   在水之畔  水の畔(ほとり)に在り
  溯從之  溯して之に從はんとすれば 
   道阻且躋  道阻にして且つ躋(のぼ)る
  溯游從之  溯游して之に從はんとすれば
  宛在水中心 宛として水の中心に在り


  兼葭采采  兼葭采采たり
  白露未已  白露未だ已まず
  所謂伊人  所謂伊の人
   在水之畔  水の畔(ほとり)に在り
  溯從之  溯して之に從はんとすれば
  道阻且右  道阻にして且つ右す
  溯游從之  溯游して之に從はんとすれば
  宛在水中沚 宛として水の中沚に在り


 葦が青々と茂り、白い露が霜になった、
 評判のこの人は、河の向こう側に住んでいる、
 河の流れに逆らって訪ねたいと思っても、
 水路は険しくかつ長い、
 河の流れに従って訪ねたいと思っても、
 なかなか行き着かず河の中ほどでうろうろするばかり


 葦が盛んに茂り、白い露はまだ乾かないでいる、
 評判のこの人は、河のほとりに住んでいる、
 河の流れに逆らって訪ねたいと思っても、
 水路は険しくかつ落差がある、
 河の流れに従って訪ねたいと思っても、
 なかなか行き着かず河の中州でうろうろするばかり


 葦が一面に茂り、白い露が降り止まない、
 評判のこの人は、河の向こう側のほとりに住んでいる、
 河の流れに逆らって訪ねたいと思っても、
 水路は険しくかつうねっている、
 河の流れに従って訪ねたいと思っても、
 なかなか行き着かず河の中ほどの小島でうろうろするばかり


河の向こう岸にすむ美しいと評判の娘を訪ねようとして果たせない男の、やるせない気持ちを歌ったものであろう。兼葭は水辺に生える雑草、葦のことと思えば良い、所謂は文字通り人びとが噂するという意、転じて評判のという意味に解してよい。
(以上、『壺齋閑話』http://blog.hix05.com/blog/2008/09/post-739.htmlより。)







 




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